KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年5月号
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兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第一三一回床でも受け入れできるわけではないのです。─どのような病床に受け入れることになっているのでしょうか。橋本 新型コロナウイルス感染症は、指定感染症2種相当(令和3年2月からは新型インフルエンザ等扱い)ですので、周囲から隔離された感染症病床に入院するのが原則となります。しかし、この感染症病床は感染症の多くない時は病床利用率が3%台と低く、医療の効率化を求める圧力により年々減らされてきました。令和2年10月1日時点での厚労省のデータによれば、指定感染症2種として認定された病床は全国でわずか1752床、兵庫県は50床でしかなかったのですよ。ことから、コロナパンデミックによる感染拡大に際してご質問のような疑問、あるいは批判が医療界に寄せられましたが、病床についてはかなりの誤解があるようです。まず、新型コロナウイルス感染症の患者さんはどの病─日本は世界一病床数が多いと聞きましたが、コロナ患者を充分受け入れできなかったのはなぜでしょうか。橋本 日本の人口1000人あたりの病床数が12.8床と先進国中最多(図1)となっている日本の病床数への誤解特にコロナ対応について兵庫県医師会常任理事橋本ファミリークリニック橋本 寛 先生68

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