KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年5月号
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デジタルの便利さの中で、アナログの温かさを大切にするししたくなる気持ちをグッと抑え、黙って見ているようにしています。実は、失敗したものもたくさんあります(笑)。緊急事態宣言下などではイベントは全て中止していました。街の様子を見ていると活気がなく寂しい。「コロナだからしょうがない」と言うだけでいいのか?中止は簡単だけど、お客様の安全を担保した上で、実施する方法を考えよう!と従業員に声をかけました。―いかがでしたか?まず、お客様には非常に喜んでいただきました。スタッフも忙しくしながら楽しそうですし、ご出展いただいている仕入先様にも笑顔が絶えない。その時間だけは、非日常の空間でコロナを忘れてみんなが楽しんでいる。改めて、商売の原点に気付かされました。―コロナで社会が変化しました。影響を受けていますか。パネルやマスクの需要は増えましたね。また、コロナでテレワークを取り入れ出社の必要がない企業が増えました。オフィスは縮小傾向にあり、フリーアドレスなどオフィス内の環境も変わりました。私共はオフィス空間づくりも手掛けていますので、その需要は増えています。―140周年で何か計画はありますか。式典などは予定していませんが、お客様、仕入先様に対しては何らかの発信をしていこうと思っています。実は130年以降毎年「+1」「+2」…と名刺に表記してきました。130年から1年で何ができたか?何もできていないのでは?自分を戒めるつもりで…。さて、「130+10」にするべきか「140」にするべきか?今、お悩み中です(笑)。―150周年に向けて。今後も貫きたい基本姿勢46

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