年間は反省するな〟。藤田監督から言われた言葉です。つまり、現場の指揮官である監督は、その作品について3年間は反省の弁を語るな、という教えです。これはずっと守ってきました」監督による反省の言葉は、そのままスタッフやキャストに対する悪口になってしまうからだという。「ただし、3年過ぎたら、監督も反省していいんです。たとえ、実名を挙げてもね…」と、おどけるような表情で語った。売れない落語家を、TOKIOの国分太一が演じ、国内映画祭の賞レースを総なめにした「しゃべれども しゃべれども」(2007年)。時代小説家、藤沢周平の原作で、豊川悦司が屈強な侍を演じた「必死剣 鳥刺し」(2010年)。孤高のアルピニストを阿部寛、彼を追う山岳カメラマンを岡田准一が演じた「エヴェレスト 神々の山嶺」(2016)など様々なジャンルの大作を手掛け、監督として華々しいキャリアを築きあげてきた。28
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