KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年4月号
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鏡診断が始まっています。女性の大腸がん死亡数が急増していますが、大腸がんも早期に発見して治療すれば完全に治すことができるがんです。そこで、内視鏡検査をためらってしまう女性を対象に、消化器内視鏡専門医をはじめスタッフ全員が女性という女性内視鏡外来を開設しています。難しい病気に対してその原因を解明し、新しい治療法や薬を研究開発することはとても大切なことです。病巣が小さなうちに早期発見し、小さな侵襲で患者さんの負担が少ない治療ができる方向を目指す研究開発・臨床研究も大学病院として担う役割のひとつだと考えています。児玉先生にしつもんQ.児玉先生が医学を志されたきっかけは。A.祖父と叔父が医者で、特に内科の開業医だった叔父には、とても可愛がってもらった思い出があります。体の調子が悪い時にいつも診てくれる叔父に、憧れを持っていました。小学2年生の時の作文に、将来の夢は、1番が阪神タイガースの選手で、次にお医者さんと書いています。野球選手の夢はすぐにどこかへ消え(笑)、2番目の医者になりたいという気持ちは中学、高校と何となく持ち続け、大学受験で医学部進学を決めました。Q.趣味や日頃のリフレッシュ法はプロの道を諦めた野球?A.実は野球はやっていなくて、ずっとバスケ部でした(笑)。小さいとき、「カッコいいなあ」とプロ野球選手に憧れたのかなあ。最近は忙しくてなかなかスポーツもできないので、数年前から気軽にできる走ることを始めました。ところが初めは体のあちこちが痛くなって…今は専門家の指導でストレッチなどしながら続けています。Q.消化器内科を専門にされたのはなぜ?A.叔父のような内科医になりたい、内科なら循環器か消化器と決めていました。ブラックジャックに憧れて手術の技術を磨きたいという先生もおられます。もちろん私も憧れました。でも私の場合は患者さんの負担の少ない方法で病気を治したいという強い思いがあり内視鏡に興味を持ち、その手技を極めたいと消化器科で内視鏡専門医の道を選びました。95

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