KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年4月号
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の変化などにより脂肪肝から生じる肝臓がんも急増しています。ラジオ波での焼灼や、新しい抗腫瘍薬の併用に加え、放射線科や外科の先生と協力して手術や血管造影下治療など、さまざまな可能性を考慮して集学治療を行っています。―肝臓移植も行われていますね。はい。兵庫県下で唯一、肝臓移植に対応できるのが神戸大学病院です。一般的な治療法が困難になった場合は、移植という段階に移ります。肝硬変や急性肝不全、肝臓細胞がんなど、移植の可能性を視野に入れなくてはならない重症患者さんの受け入れ病院として大きな役割を担っています。―あと2つのチームは。消化器のいろいろながんに対して抗がん剤での治療を担うのが化学療法チームです。患者さん一人一人のがんの遺伝子を調べ、それぞれのがん93

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