KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年4月号
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ントや専門家が「こうした方がいいよ」と語るインフルエンサー型が多いのですが、私たちは指導したり、“解”を教えたりしません。アトツギ会員が主役となって、自分達で学ぶ機会を自分達で創る。自ら機会を創りだす「自走」がコンセプトです。実際にやってみた人が体験談をシェアして、互いに教えあったり、全国のアトツギベンチャー社長がメンターとなって新規事業の相談に乗ったりしています。沼部 確かにインフルエンサーの言葉に影響を受けすぎると、そこから先の発想に進まない。考え方を知って安心して終わりです。うちの会社もかつてはそうでした。社長である私の一言に左右されてしまっていて、イノベーションが起きない。だから今私は離れた場所から見ていて、若い人たちに自由に提案してもらうようにしています。話し合う際はまとめや結論を出そうとしないことが基本。結論を出すことではなく議論することを目的とすると、視点の違う色々な意見が出てくるんです。起爆剤ときな強み。例えば、釣り具店ならば、釣り糸から服をつくれないか?という具合に、イノベーションを起こしやすい環境だと思います。山野 おっしゃる通りで、私が若い人にこだわっているのも、そういう発想ができるから。靴下の会社だから靴下のアイテム数を増やそう、販路を広げようではなく、「伸縮する糸を編める技術」だと抽象化すれば、医療分野に展開できないか、という発想になるかもしれない。家業とは関係のない業界にも興味を持ち、最新ツールやテクノロジーにもアンテナを張る世代だからこそ、業界の常識に染まらず、今の時代感をもって挑戦していける。オンラインサロンでもその部分を応援するカリキュラムを組んでいます。沼部 山野さんがその指導をするの?山野 いいえ、私は管理人のおばちゃん的存在(笑)です。この手のサロンでは著名なコンサルタ「アトツギU34」のリアルサロン「アトツギU34」のオンラインサロン。そのネットワークは全国に広がっている76

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