KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年4月号
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ることで災害のリスクも増えます。まだ計画段階ですが、伐採や苗木を植える手伝いをしていけたらと考えています」こうした活動を、もっと広域の輪に広げていきたいとも語る尻池さん。「海、川、山、田畑はすべて繋がっています。最近は川底がコンクリートで固められていたりと、海へ流れる栄養分が不足しています。また、農業用のため池の水を抜く『掻い掘り』という作業がありますが、これは池の沈殿物を川から海へと流すもの。重労働のために作業ができない農家が増えており、自然の循環を守るためにも漁師がお手伝いができたら」時代や環境の変化に柔軟に。固定観念にとらわれることなく動き続けます。「最初は海の中のことしか考えていませんでしたが、地球環境に危機感を感じることで新たなアクションを起こし始めることができました。今僕たちが変わらないと、海も漁師も終わってしまう。ピンチはチャンスだと信じています」尻池 宏典(しりいけ ひろのり)さん神戸市長田区駒ヶ林にて100年以上続く、尻池水産の代表を務める漁師。高校卒業後から神戸の海で漁師を続けて25年。しらす漁、いかなご漁を主軸とする船曳網漁を中心に営む。2020年夏より神戸の若手漁師らによる団体「神戸ペアトローリングス」を設立し、神戸の海と魚の認知度アップを目指す。神戸市漁業協同組合・駒ヶ林浦漁会所属。長田区・兵庫区そして中央区、灘区の前海も豊かな海EAT LOCAL KOBEEAT LOCAL KOBEのHPはこちら73

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