KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年4月号
44/132

―神戸のまちの再整備についてはどうお考えですか。齋藤 まちをリノベーションしていくことが都市全体の魅力を継続的にアップさせることにつながります。神戸市では三宮の再整備が本格化します。中でもJR三ノ宮駅周辺の活性化がまち全体の活性化のポイントになると思います。県としてもできる限りサポートをしていきます。兵庫県全体の発展のために神戸市との連携は不可欠です。また、都会も、多自然地域も、それぞれが共にあり共に支え合いながら県全体が成り立っているという視点を持って、兵庫県全体を盛り上げていくことが大事だと思っています。久元 三宮再整備をサポートいただけるとお聞きして、非常に心強く思います。兵庫県と進めているいくつかのプロジェクトの中に新長田の再生があり、県市合同庁舎は画期的な取り組みです。県税と市税の事務所が同じ建物内にあるのは全国でもほとんど例を見ません。さらに兵庫県立総合衛生学院を移転していただく予定であり、兵庫県の施策のお陰でさらに若い人たちに長田へ来てもらえることになると期待しているところです。―庁舎建て替えを含む県庁再整備事業についての方針は。齋藤 県庁再整備についてはさまざまな議論がありますが、大きな投資であり、コロナによって働き方が変わってきている中で、私としては一旦立ち止まって新たな計画を作らせていただくことが県民の皆さまにとっても最善策だと考えています。県庁建て替えも視野に入れながら、JR元町駅周辺や県庁周辺、元町商店街など、様々な魅力あふれるコンテンツを持つ元町に民間投資を呼び込み、三宮と同時にどう活性化していくか、神戸市と連携し地元の方々との意見交換もしながら、グランドデザインを描いていきます。災害に強い森づくりによる森林整備(神戸市西区)。兵庫県のノウハウが重要となる総合衛生学院の外観イメージ(1~4階 総合衛生学院、5階 兵庫県立大学、6~8階 兵庫教育大学、9階 講堂兼体育館)兵庫県・神戸市の連携から生まれた新長田合同庁舎三宮再整備、元町エリアのグランドデザインに向けて44

元のページ  ../index.html#44

このブックを見る