KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年4月号
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その大きなステージの一つが大阪湾ベイエリアであり、先ほど齋藤知事のお話にもあったSDGsの観点が重要です。神戸では港湾のさまざまな場面で水素エネルギーを活用して港湾機能を高めていく「カーボンニュートラルポート」への取り組みを始めています。もう一つ、海の中に藻場を形成してCO2を吸着させる「ブルーカーボン」に注目しています。大阪湾全体で広域的に実施できれば地球温暖化対策に貢献できるものです。齋藤 大阪湾ベイエリアを万博に向けて活性化して、人やモノが行き交う場所にする取り組みが大事ですね。「ブルーカーボン」については私も興味を持っています。あれほど悩まされていた赤潮はなくなりましたが、今度は逆に「きれいすぎる海」になりました。プランクトンや海草が育つ豊かな海に戻し、いかなご漁やノリ養殖など水産業を守り、さらにCO2削減に貢献すれば、事業者にとっても、地球にながら、ミュージアムロードと位置付けられている兵庫県立美術館から阪神岩屋駅、JR灘駅、王子動物園に至るエリアをさらにブラッシュアップしていきたいと思っています。―いろいろな意味で兵庫県と神戸市の連携は大切ですね。久元 「神戸2025ビジョン」のタイトル「海と山が育むグローバル貢献都市」をコンセプトに、神戸の強みをいかしながら関西全体の発展にも貢献できる都市でありたいと考えています。残念ながらここ数十年間起きていることは関西経済の地盤沈下、東京一極集中です。万博は経済の浮揚を図る大きなチャンスです。ぜひ兵庫県に広域自治体としてリーダーシップを取っていただき、その取り組みの中に参加させていただきたいと思っています。兵庫県の人材やノウハウを生かした森林・林業行政を3月25日にオープンした「こども本の森 神戸」兵庫県立美術館が起点となるミュージアムロード構想2024年の完成を目指す「須磨海浜水族園・海浜公園再整備プロジェクト」42

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