KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年4月号
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なる水族園も今からワクワク、楽しみにしています。新しく変わっていくものもあれば、須磨寺やノリ養殖のような古き良きものを大切に守っていく。この姿勢は、それぞれ特徴のある広い県内どの地域においても大切にしたいと思っています。―まだまだコロナへの対応が迫られる厳しい状況ですが、2022年度以降、ポストコロナの社会についてどうお考えでしょうか。齋藤 コロナ後の社会をどうつくっていくのかは大きな課題です。人口減少、地球温暖化など、兵庫県においてもさまざまな課題がありますが、変化を恐れず挑戦していくという思いを込め「躍動する兵庫」をスローガンに掲げています。視点の1つ目はスタートアップの支援やデジタル化・グリーン化、万博を見据えた新たな観光の創生など「新しい成長の種をまポートアイランドのベンチャー企業が遠隔モニタリングシステムを提供して全国で初めて重症者専用臨時病棟が中央市民病院に開設されました。神戸市健康科学研究所はいち早く変異株をサーベイランスして発表しました。これらは、長年続けてきた研究成果の蓄積が功を奏したからできたことです。コロナ後も新たなウイルスや感染症に対応する用意が重要です。神戸医療産業都市がグローバル社会で人類の生命に貢献する可能性を秘めていると言っても過言ではないと思っています。もう一つは、東京一極集中に象徴される高密度至上の価値観ではなく、ゆったりとした自然環境の中で思い思いの価値観で働き、時間を過ごし、住まう社会。大都市の中でも神戸はそういった可能性を持っています。六甲山があり、茅葺民家が点在する里山があるという大きな強みは兵庫県全域に当てはまることです。このポテンシャルをいかして新たなライフスタイルを提案し、他の地域とも連携しながら首都圏からの人「HYOGO」を世界に向けて発信く」ことです。中小企業や個人事業主の皆さんの多くはコロナ後の経営についてのビジョンづくりに苦慮されています。金融機関とタイアップし、兵庫県も支援をしながら一緒に解決していく仕組みを構築していきます。2つ目は「兵庫五国それぞれの魅力を磨く」ことです。地場産業を応援し、文化・芸術、スポーツに親しめる機会を拡大する。3つ目が「安全安心な地域づくり」です。弱い立場の方、困っておられる方への支援に重点を置き、道路をはじめ社会基盤の整備にも取り組んでいきます。こうした取組により、人・モノ・投資・情報を県内に呼びこんでいきたいと考えています。久元 時期は分かりませんがコロナ感染は必ず終わります。想像力をたくましくしてコロナ後の社会を描いていくと、可能性として「命と健康」に重きを置く社会の出現が浮かび上がります。コロナ対策では、メディカロイド社が手術支援ロボットhinotoriや全自動のPCR検査ロボットを作り、40

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