KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年4月号
25/132

も計画中だという。「まずは秋の上映イベントに向けて、今、監修を進めている名作がいくつかあるんですよ」と教えてくれた。今年80歳を迎えるが、小学6年のときに見た「山椒大夫」を見て泣いて以来、芽生えた映画への感動と情熱は少しも色褪せてはいない。この数年間、海外の複数の映画祭からゲストとして呼ばれているが、コロナ禍、いずれも中止やリモートでの参加に。「スコセッシ監督からも今度はいつニューヨークへ来るのか、と呼ばれていて。次作の修復についての相談もしないとね…」日本映画を後世へ残すために―。たとえコロナ禍でも、この情熱だけは衰えを知らない。             (戸津井康之)京都府 京都文化博物館にて©KADOKAWA196625

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る