のではない。本展のカタログ(単行本)はvol.1となっているが、ぜひvol.2、3、4、5、6と700箱のダンボールを開きながら本展の続編を期待したいものだ。学芸課長の山本淳夫によると、この「ヨコオ・マニアリスム」は、そのアーカイブ資料を調査過程をもライブで観客に公開するという参加型の展覧会として紹介している。展覧会の期間中、会場が職員の仕事場になり、美術館と観客の距離をフラットにしてしまった。会場には僕の35年分の日記に着目した平林は作家である僕の生活と制作の関連性を探りながら、日記に頻出するモチーフや一時期集中して、現れるテーマから展覧会のキーワードを設定し、関連作品とアーカイブ資料に加えて作家の自宅にある海外の作家の作品のコレクション等も展示構成した。「日記」「夢」「福助」「少年時代と郷里」「郵便少年」「パレット」「記号としての日本」「猫とモーツァルトと涅槃」「髑髏」「ビートルズ」という10項目が相互に響き合うような空間の中心にはアーカイブルームの機能を備えた作業スペースを設け、先に述「ヨコオ・マニアリスム vol.1」 会場風景 横尾のコレクションによる福助 2016年15
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