KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年4月号
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「店名の由来ですか?﹇なんて魅惑的な家庭的料理店﹈という意味です。あとは私の名前の韻を踏んでいます」。ピアノを前に微笑みながら語るのはテノール歌手の角地正範さん。音楽一家で育ち大阪音楽大学では声楽を学ぶ。人生を模索する中、オペラの本場であるイタリアで4年間に渡り文化に触れ表現力を養った。帰国後は『神戸市混声合唱団』に在籍し大舞台も経験。大学教員の傍ら「お客様の間近で唄い感動を与えたい」と思うようになり2018年に夙川のほとりで『Ca Cucina che incantò(カ クチーナ ケ インカント)』を開業した。隠れ家的な店内では素材を活かしたイタリア料理と音楽が同時に楽しめる。食事に欠かせないワインもイタリア各地から取り寄せており充実。一角にはピザ窯もあり本場の雰囲気が楽しめる。最大の特徴はピアノ伴奏後に自らステージに登場しカンツォーネの生演奏を披露。食事をしながら贅沢な時間が堪能できる。「コロナ禍で大変な状況ですが早く元の景色を取り戻したい」と語る角地さん。日常を離れたイタリアンな空間で海外旅行気分が味わえた。第一〇〇回極上の音楽と料理を召し上がれ!!香櫨園のイタリアン『Ca Cucina che incantò』神戸のカクシボタンkakushi button写真/文 岡 力熱唱する角地正範さん焼きたてのピッツァは絶品■岡力(おか りき)コラムニスト・放送作家ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆・テレビ、ラジオ番組を企画。連載「のぞき見雑記帳」(大阪日日新聞)「球友再会」(月刊神戸っ子)■Ca Cucina che incantò (カ クチーナ ケ インカント)西宮市市庭町9-12 香櫨館C棟【電】0798-34-2234【営】ランチ11:30~14:00(LO)  ディナー18:00~21:00(LO)【休】水曜102

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