KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年3月号
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ー﹁メタバースって何?﹂って聞かれませんか?テレビや雑誌で特集されるようになってから、よく聞かれます。VR、日本語だと﹁仮想現実﹂と訳しますが、CGなどを活用して仮想の現実を作り出す技術があります。メタバースは、VRを使った仮想的な空間、ワールドともいいますが、技術の進歩とともに今後どう利用されていくか注目されています。ー大澤さんはこの業界にずっといる人ですか?ホームページやSNSを活用したイベント企画などのコンサルティング業務を手掛けていました。同業者も増え、新しいことを考えていたところにビジネスパートナーから﹁これからはVR﹂と言われたのが1年半ほど前。試行錯誤しているところです。ーどんなことをされているのですか?メタバースの世界は、何をするのかを考える人がいて成り立ちます。私はVRイベンターと名乗って活動しています。最初の本格的な取り組みは、日本将棋連盟との将棋普及イベントでした。舞台上のスクリーンに将棋盤を映し出し、プロ棋士が壇上で将棋の解説や詰め将棋クイズなどを行う。実際によくあるイベントをVR空間で開催しました。今は、トーナメント式に競い合う歌のコンテストイベント﹃VRうたコン﹄を開催しています。歌い手さんがステージの上に立ち、観客が応援する。ライブ会場と同じですね。阪神・淡路大震災の追悼イベントも開きました。スクリーンにあの日の写真を映し出し、追悼の歌を歌う。₂₇年前のことはメタバース空間の若い人は知りません。海外からも反響があり、VR上でも風化をさせない取り組みができると確信しました。ーリアルと同じことがメタバース空間でもできると。そうです。アバターと呼ばれる自分の分身をメタバース空間に作ります。PC画面で見ればゲームみたいですが、ゴーグル型の機器を装着しアバター目線になれば現実に近い感覚で、まちなメタバースって知っていますか?フェイスブック社がメタ社に社名変更してまで取り組むとか、大手企業がメタバース関連商品の開発に巨費を投じているとか、ニュースでよく耳にする「メタバース」。なんとなく、わかっている気でいるけど、ホントはよく分からないという人、いますよね。実際にメタバース上で人気イベントを開催しているVR mate CEO大澤誠さんに話を伺いました。74

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