ミッションは「まちづくりができる人づくり」―川崎さんはいつ、どんなきっかけでJCI神戸に入会されたのですか。私は父親が早く引退したこともあり、28歳で川崎青果株式会社の代表になりました。会社経営のことなど何も分からないままにトップになってしまい、会社の中では怒ってくれる人も、教えてくれる人もいない。仕事ばかりやっていましたから、人とのつながりが持てず、友達もできない。こんなことではダメだ。もっと周りからの刺激を受けながら自分自身を成長させて、社業にも生かさなくてはいけない。そう考え、食品関連の若手経営者の会「コウベフードカンパニー」に参加させていただき、同じタイミングでJCI神戸にも入会しました。仮入会を経て正式会員になって4年目です。渉外委員会、青少年育成委員会に続き会員拡大特別委員会委員長を務めることになり、JCI神戸の未来を担う重責だけにやりがいを感じながら取り組んでいます。―入会から4 年、今の感想は。友達を作ること、外的刺激を受けること、この2 つの目標達成は満点の100点です。ロジックで考えたり、答弁をしたりという、いつもとは違う環境に身を置くことで学ぶことは非常に多くて、社業の実務に役立っています。また、単年度制で次々と事業に取り組むJCの運営方法も会社経営の参考にしています。期間と目標を定め新たな事業を積極的に立ち上げ、期限内に目標が達成できなければすぐに撤退する。というルールで「挑戦」を是とする社風を作っています。 ―川崎さんが思うJCとは。私は「自分たちのまち『神戸』をより良いまちにしようとしています」と説明します。すると、「ボランティア活動をする団体ですか?」と聞かれます。決してそうではなく、社会を良くすることができる人を育てる、つまり「まちづくりができる人づくり」をする。これがJCのミッションです。JCは学びの場を提供し成長の機会をつくるだけです。例えれば、お金と時間を使ってスポーツジムに行っただけでは意味がなく、そこにある器具を使って自分を鍛えてこそ身に付きます。何かを与えられたり、教えられたりするものではなく、場と機会を積極的に活用して、学びを持って帰るのは会員自身です。やればやるだけ自分に還元される。これだけは自信を持って言えます。人間を判断するものは仕事や看板ではない―JCの魅力の一つを挙げるとしたら?JCはビジネスマッチングのための団体ではありませんので、業種や業界の制限もなく、多種多様なメンバーで構成されています。今のところ八百屋は僕一人ですが(笑)。誰でも知っている大きな看板を掲げている会社の人もいます。看板だけを見てお会いするとしたら恐縮してしまうような方もおられますが、JCの中では大会社の社長さんも、個人事業主67
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