KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年3月号
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K(勝浦)誰かを誘って「音楽を聴きに行こう」って思ってくれたのは嬉しいよね。そんな話を聞いたら、ルイ・アームストロング、演奏しちゃいますね。―えっ!?リクエストしていいんですか?K うちはハウスバンドがあるので、お客さんのリクエスト、多いんですよ。こちらで用意した曲を聴いていただく時間もあり、リクエストに応える時間もあり。 どのお店も同じではないですよ。ソネはトラディショナルなジャズを聴かせてくれるお店ですし、ジャズのお店の形って色々です。S エリースは、優さんのお母さんが歌手で、優さんは後ろでドラムを叩いているんですよ。K 両親が始めた店で僕は2代目です。僕たちの共通点は「日常=音楽」の家に生まれたことだよね。S 僕は3代目。音楽は暮らしに普通にあって、学ぶ、って感覚はなかったな。K そう、学んではいない。理論や歴史とかよくわからない(笑)。僕たちが、今こうしてお店で仕事をしているのは、音楽が楽しいから、でしょ。S そうだね。ただただ音楽が好き。普通、音楽ってそうでしょ。好きだから聴く。K だから、ポップスやロックを聴くように、ジャズも気軽に聴きに来てほしい。「ジャズってよくわからないし」「ジャズって難しいし」って言われると、残念だなって思うなぁ。 宮城県仙台市に行くことがあるんですけどね、仙台って、ジャズの街なんですよね。ジャズフェスティバルが有名ですけど、路上でも公園でも演奏してる人たちがいる。そんな音楽の流れ方っていいな、って思うんです。「わからない」とか「難し20223/13(SUN)39

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