KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年3月号
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全社員お互いの顔が見える環境づくり―新社屋プロジェクト始動時にまず社員の声を聞いたということですが、どういった意見が多かったのですか。一番多かったのが「ミーティングができる場所をたくさん欲しい」という意見でした。それに応えてミーティングルームや打ち合わせができるスペースを各所にたくさんつくりました。今、フルに活用している様子を見ると、「狭くてごちゃごちゃした所で社員には不便をかけていたんだなあ」とつくづく思います。その他にもトイレの数を増やしてほしい、シャワールームや休憩室をつくってほしい、などありました。―全ての要望を取り入れるわけにもいきませんね。そうですね。一旦こちらで預かり、面積や予算の範囲内でどんな広さでどう配置をするかなど設計計画を固め、もう一度、社員に返してアイデアを出してもらいながら詳細な空間づくりをしました。―働く環境が大きく変わったのでしょうね。命題は「全社員お互いの顔が見える環境づくり」。今まで2階と3階に分かれていた業務スペースを2階ワンフロアに集約しました。役員室も同じフロアに置き、私もすぐにオフィスに行けるようになりました。社員たちは鬱陶しいかもしれませんが(笑)。―社員食堂も魅力的ですね。実は震災後、会社を維持するために経費節減をする中で一つだけ心残りだったのが、食堂で長年働いてくれていた社員やパートさんを解雇せざるをえなかったことです。そこ2F ファミレスをイメージしたミーティングスペース3F 社員食堂「Minori café」33

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