―この「US―2」が、どんな経緯で開発されたかについては、昨年、最終第4巻が刊行された漫画本「US―2救難飛行艇開発物語」の中で紹介されています。開発現場の舞台裏が詳細に、そして感動的に描かれ話題となりました。五十川 漫画で描かれた内容は、実話に基づいています。そのため、設計図面の描写など、「ここまで開発の詳細を明らかにしてしまって本当に大丈夫なのだろうか」と思いながら読みました(笑)。ありがたいことに、この漫画を読んで当社のことを知り、入社を希望する学生が増えているんですよ。―戦中から現在まで、一貫して独自技術で飛行艇を作り続けている日本の企業は新明和工業しかありません。五十川 「US―2」のような飛行機の開発がしたい、と採用〝川西イズム〟は健在30
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