KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年2月号
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元町映画館神戸市中央区元町通4-1-1266席+1(車椅子)TEL.078-366-2636https://www.motoei.com/Ⓒ 1928 GaumontⒸ Danish Film Institute■『裁かるゝジャンヌ』“La Passion de Jeanne d'Arc”(1928年 フランス 97分)伴奏音楽付※写真 左■『怒りの日』 “Vredens dag”(1943年 デンマーク 94分)■『奇跡』 “Ordet”(1954年 デンマーク 126分)※写真 右■『ゲアトルーズ』 “Gertrud”(1964年 デンマーク 118分)元町映画館にて2月12日(土)より2週間上映presents元町映画館では楽士、鳥飼りょうさんの生伴奏付きサイレント映画上映会「SILENT FILM LIVE」を定期的に開催しているが、サイレント時代の傑作がいかにその後の映画作家たちに影響を与えているかを毎回実感している。その中でも金字塔的作品『裁かるゝジャンヌ』をはじめ、映画史に輝く巨匠、カール・テオドア・ドライヤー監督の珠玉の作品たちが、時を超えて、スクリーンで圧巻の美をみせる。中世ノルウェーを舞台に、老牧師の若き後妻と一人息子との親密な関係が魔女狩りに転じていく不条理を鮮烈に焼き付ける『怒りの日』。カイ・ムンクの戯曲「御言葉」を原作に、自らをキリストと信じる次男をはじめ、農場を営む一家の信仰や葛藤を、出産で命を落とした長男の妻の運命に重ねて描く『奇跡』。夫との結婚生活に不満を抱いた妻が愛を探し求める人生を、見事な会話劇で表現した『ゲアトルーズ』。それらモノクロームの映像から強く迫ってくるのは人間の苦悩であり、信仰や愛が生きる糧となる人間の本質だ。ドライヤーが心血を注ぎ描いた女性たちの生き様にも、注目してほしい。 (江口由美)vol.2信仰とは?愛とは?人間の本質がそこにある~今月の1本~上映スケジュールはコチラ▶奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション97

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