KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年2月号
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があるなと。沼部 例えばどういう所が役にたちましたか?宮﨑 損害保険会社に8年いて後半4年は、自動車保険サービスセンターで事故処理係をやっていたんです。怒っている人や関心が全くない人にプレゼンテーションして、相手のニーズを引き出し交渉をまとめる。とてもいい訓練になったと思う。沼部 キツい仕事ですよね。くじけてしまいそうなところを、意味のあるものにしたってのはスゴい。宮﨑 5000件以上やっていましたからね。実践で怒られて身につくものとはいえ、寿命が縮まる思い。おかげで、起業当初の苦しい時も乗り越えられました。沼部 起業したい若者がたくさんいます。何かアドバイスをするとしたら?宮﨑 いろんなバイトをしてみること。時給もいいけど、できればフルコミッション。時給だと稼げる報酬に上限がある。フルコミッションなら上限がないことを早く知った方がいいですね。そして、世の中で足りていないことや自分の尖ったところを早く見つける。本をたくさん読んで気づきを得ることで、これをしたらうまくいくんじゃないかという確度が必ず上がります。沼部 今後もいろいろ考えているんでしょうね。宮﨑 コロナが明けたらイタリアVOGUEとの企画、ワールドキッズオーディションは再開したいですね。海外含めて15000人の応募があるんですから。これはやりたい。沼部 新たなチャレンジは?宮﨑 「子どもたちを笑顔にする」という僕たちの理念の軸をぶらさず、子どもにかかわることで社会の役に立ちたいですね。キッズ時計から始まってニューボーンフォト、次はマタニティフォトで全国展開を名古屋と埼玉からスタートさせます。YouTuberを育てる事業も始めますよ。以前、子どものYouTuberを育てようとUUUMさんとやっていたのですが、その時はうまくいかなかったんです。UUUMさんもまだ大きくなる前で、一緒に大きくなれたらいいねって話をしていたのを今も気に掛けてくれていて。彼らとの取引があったから関西コレクションで、HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんを呼べましたから。沼部 こんなにグローバルに活躍しているのに、神戸に本社を置いている理由は?宮﨑 生まれも育ちも神戸なので、大好きなんです。神戸を離れたのはサラリーマン時代に4年間だけ。沼部 そのわりには、あまり表に出てこない(笑)。宮﨑 人見知りなんですよ。沼部 上場とかはしないのですか?宮﨑 考えていませんね。目立ちたくないから(笑)。クロシェ本社ビルにて子どもたちを笑顔にする事業71

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