KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年2月号
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て、お母さんは疲れているし、他人を入れるのも気も使うし、カメラマンだって男性が多いでしょ。私たちのニューボーンフォトフォトグラファーは全員女性で、子どもがいる人が約8割。女性が活躍できる場所を作りたくて、アカデミーを開催して育成しているんです。銀座と名古屋、大阪、福岡でだいたい毎月。子育てしながらフルタイムで働く人や週2回の人もいます。レタッチ作業は家でもできるから、子どもを寝かせた夜中でもできるんです。沼部 素人でも学べるのですか? 宮﨑 素人さんもいますよ。基礎から学んでもらえます。ニューボーンフォトは、写真業界でも新しくて、欧米でさえ見よう見まねの危険な撮影をしているんです。私たちは、産婦人科の先生から「これなら安全」と監修いただいた撮影手法を教えています。重要なのは“産婦人科スタッフの手を煩わせない”“ソーシャルでいかに拡散させるか”。昔から144カ所。新生児の数でいえば年間約65000人が生まれていて、そのうちの15000人くらいを撮らせてもらっています。今は、コロナ禍で入室制限があるけど、落ち着けばもっと増えると思います。2021年の年初が100カ所くらいでしたから、順調に伸びています。 このサービスのいいところは、病院で撮れること。全ての病院にフォトグラファーを派遣しています。家で撮影するのっ沼部 産婦人科のオプションメニューって感じですか?宮﨑 そうそう。「何千何グラムで産まれました。名前は〇〇です」って、この写真でインスタにアップするんです。その時に、病院名も入るから産婦人科の宣伝にもなる。沼部 すごくいい!!こんなの見せられたら「私も!」ってなりますね。宮﨑 全国に分娩施設を持つ産院が約2200カ所あって、今提携しているところがキッズ・ベビーモデルのオーディションなどを企画・運営する事業が脚光を浴びることに68

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