KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年2月号
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沼部 キッズ時計、スゴいですね。前に会った時、GAPさんとタイアップしたいと言っていたと思えば本当に実施しているし、世界規模でビジネスを展開していますね。今日はいろいろ聞かせてください。 この事業を始めたきっかけって何だったのですか?宮﨑 2002年に起業した保険代理店(後に事業譲渡)がうまくいってね。資金的にも余裕ができたから、何か世の中の役に立つことをやろうと、2006年にアイキッズ株式会社を作ったんです。保険の顧客に上場目標の企業が多く、会社を成長させたいから協力して欲しいという話がよくあって。美人時計さんもそうで「キッズは僕が手伝いましょう」ということでキッズ時計が始まりました。沼部 イメージモデルに、アルマーニとかのモデルもやっていた世界一の美少女クリスティーナ・ピメノヴァちゃんとか起用していましたね。宮﨑 2015年かな。インスタからアプローチしたら、お母さんが日本好きでアポイントが取れて、ロシアまで契約交渉に行きましたよ。当時10歳くらいで、VOGUEロシアの子ども版表紙をされていて、それがきっかけで今もロシアとイタリアのVOGUEとはお付き合いが続いています。沼部 インスタから連絡って普通はやらない。実行するところがチャンスを掴む。宮﨑 数を打たないと(笑)沼部 GAPさんともご一緒されましたね。宮﨑 GAP本社にアプローチしていたけどダメで、今度は違うルートから攻めようとセンター街にあった店へローカルイベントを提案。店側のメリット、どうすれば子供服が売れるのかを提案したら採用に。イベントに参加した子たちの楽しそうな姿に、店長やスタッフも喜んでくれて。そうやって一歩ずつファンにしていったことが、米国本社も動かし「GAPコレクション」につながりました。沼部 すごいですね。まさにアメリカンドリーム。店側ってお客さんの笑顔が一番の喜びですから、そこに需要があると見抜いていたのですね。宮﨑 信頼できるパートナーやアートディレクターのおかげです。キッズ時計の世界観を作ることができたのも。これらの実績が、多くの取引につながっています。沼部 他にもいろいろやっていますね。宮﨑 新生児の撮影事業をやっていて、実はこっちの方が大きくなっています。「ニューボーンフォト」といって、妊婦さんが出産されて退院するまでの4泊5泊くらいの間に病院のサービスとして写真を撮るんです。欧米では流行っていて、日本でも若いお母さんを中心に注目されています。チャンスをつかむ急成長「ニューボーンフォト」67

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