―開設に至った経緯を改めてご紹介ください。 ₂₀₀₈年、神戸大学で設立準備会議が立ち上げられました。大学内では敷地が限られるとともに、資金面でも難しく、医療関係をはじめ地元企業など計₈社からの出資を受け、11年に開設準備室設置、13年、神戸医療産業都市での民間医療機関第1号としてポートアイランドで開院しました。個室68床、多床室12床の全80床、リハビリ室を完備し、患者さんにとって最良の治療環境を提供しています。―﹁低侵襲﹂と呼ばれる治療とは。 外科領域で使われ始めた治療で、﹁患者さんの負担をできるだけ少なくする﹂という意味です。最初に心臓の冠動脈バイパス手術で胸骨を切り開き心臓を取り出す手術を、小さな穴を開けて心臓が拍動した状態で行うもので、この後低侵襲という言葉は次第に医療全体に使われ始めました。当センター開設に当たり、実績を一つひとつ積み重ねながら迎えた10年目53
元のページ ../index.html#53