KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年2月号
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しょ?学芸員が、時代の流れや作家の人生を追体験できるように並べてあります。コンサートもそんなふうにしたいのです。点ではなく線で、作曲家、作品を通して、文化とか歴史を広く感じてもらいたい。コース料理みたいなものでしょうか。多くのヨーロッパ語では、音楽も料理も「taste」と表現します。音楽も味わいたいですよね。鈴木監督が考える「海外で学ぶことの意味」―ところで。海外での生活が長かったのですね。ヨーロッパの音楽をするのですから、住んでその気候風土や彼らの生活を知るのは重要です。能や歌舞伎を学ぶなら日本に来るべき、というようなものですね。街を歩いているだけで漢字が見えて、日本語が聞こえます。ヨーロッパは街を歩いているだけで得るものがありま鈴木 秀美(すずき ひでみ)神戸生まれ。チェロ、指揮、執筆、録音ディレクター、後進の指導と活動は多岐にわたり、サントリー音楽賞、齋藤秀雄メモリアル基金賞ほか多数を受賞。主要な古楽団体でメンバーや首席奏者を務めた。2001年《オーケストラ・リベラ・クラシカ》を創立し、自身のレーベル《アルテ・デラルコ》からその録音や室内楽等をリリース中。国内外のオーケストラに指揮者及びソリストとして客演。著書に「『古楽器』よ、さらば!」(音楽之友社)、「ガット・カフェ」「無伴奏チェロ組曲」(東京書籍)、「通奏低音弾きの言葉では、」(アルテス・パブリッシング)などがある。現在は山形交響楽団首席客演指揮者、東京音楽大学チェロ科客員教授、東京藝術大学古楽科講師を務めている。楽遊会弦楽四重奏団メンバー。また、神戸市室内管弦楽団(設立当時は神戸室内合奏団)の創立メンバー(副指揮者・首席奏者)でもある。28

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