KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年2月号
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て師匠の黒沢清監督が会場に見に来てくれたんですよ」とうれしそうに語った。大学院の一学年上にいたのが濱口監督。そして先生は黒沢監督だった。2020年に公開された黒沢監督の映画「スパイの妻」では、師匠の黒沢監督と先輩の濱口監督と3人で共同執筆している。「神戸を舞台にした高画質8Kのドラマを作りたいが、何かいい企画はないか?NHKのスタッフとそんな企画を進める中で、濱口監督とプロットを練ってから、神戸出身でもある師匠の黒沢監督に頼み、3人で脚本を書くことにしたのが、この『スパイの妻』だったんです」第二次世界大戦を控えた1940年の神戸が舞台。神戸市で貿易会社を営む夫を高橋一生、その妻を蒼井優が演じたシリアスなヒューマンドラマ。ベネチア国際映画祭のコンペ部門に選ばれ、銀獅子賞(最優秀23

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