KOBECCO(月刊 神戸っ子)2022年1月号
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湊 ジウジアーロの直線的なデザイン、カッコイイですよね。『氷の微笑』にも出ていました。貝沼 『プリティ・ウーマン』にも出てきましたよね。湊 ジュリア・ロバーツが上手に運転していました。服部 ロータスは、キレイな走り方ができる車というイメージなんですよね。湊 ロータスはできます。そんなに馬力ないけど空力が良いので。ヨーロッパに乗ったとき感動しましたよ、コーナリングの良さ、コントロール性の高さに。─車も時代とともに変わってきていますが。貝沼 昔は運転の楽しみの部分が強い「嗜好品」という感じでしたが、これからの車はいかに便利で、快適で、安全かを追求していくでしょう。自動運転とかその究極ですよね。服部 もう電化製品みたい。貝沼 EVになったら文字どおり電化製品ですよ。販売もネットで、アマゾンで買うみたいな感覚になるでしょう。でも、フェラーリはEVになっても絶対に「嗜好品」であり続けると思います。湊 ブランドごとのアイデンティティは変わらないでしょうね。フェラーリのSF90ハイブリッドは1000馬力、すごくレーシーな乗り心地らしいです。マセラティがEVをつくっても、パフォーマンスやデザインはマセラティのクオリティと伝統を引き継ぐでしょう。脱炭素は必ず進んでいきますが、いまはその過渡期で、これまでのエンジン車に加え、ハイブリッドもあり、EVもあり、水素エンジンも出てきて、自分が乗りたい車を選べる面白いタイミングではないでしょうか。ロータス・エラン ©iStockフェラーリSF90 ©iStockアルファロメオTZ2 ©iStock75

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