KOBECCO(月刊 神戸っ子)2022年1月号
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よね。猫みたいに。湊 デザインはピニンファリーナで、いま見ても美しいセダン。でもハンドルの切れ角がなくて曲がらないんですよ(笑)。不便ですが、やはり遊び心とか芸術的な感覚を理解できないと、ラテン系の車には乗れないです。服部 強烈な印象があるのはポルシェ911ターボ。40年前、東名でぶち抜かれ、すごいカッコイイなぁと。湊 フル加速したらハンドル効かないやつですね。ある程度スピードが出ると押さえ込んでくれるんですが、ローやセカンドでフル加速すると前が浮いてハンドルが軽くなるんです。でも、いまの車に比べたらパワーは大人しいものでした。─この車にこの音楽、この映画というのはありますか。湊 夏、会社帰りに阪神高速神戸線にさしかかって、夕焼けが赤から濃い青に変わってくる時、スピーカーからキャノンボール・アダレイの「アラバマに星落ちて」が流れ、そこに風を巻き込む音、アルファロメオスパイダーのサウンド…、自然に涙が出てきました。貝沼 映画ですと、クアトロポルテスポーツGTSが出てくるフランス映画『最強のふたり』ですね。マセラティのエンジン音が映画館で大迫力で。湊 僕は『カリブの熱い夜』の、フェラーリとポルシェのバトル。あれは面白かった。服部 『ミッション:インポッシブル』の最初の、アウディとポルシェのバトルも印象的でしたね。ポルシェが出てくる『ノー・マンズ・ランド』という映画もカッコよかった。あと、マセラティ クアトロポルテスポーツGTS ©iStock貝沼さん73

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