KOBECCO(月刊 神戸っ子)2022年1月号
38/132

2020年に世界に広がった新型コロナウイルス感染症のパンデミックは未だ終息がみえず、厳しい制限のあるコロナ禍の日々が続いています。私は神戸大学医学部附属病院で新型コロナワクチン接種を担当しておりますので、当院のこれまでの、そしてこれからの取り組みについて書かせていただきます。2021年2月から医療従事者向けワクチン先行接種が始まり、当院にも3月中旬にワクチンが届きました。新型コロナウイルス感染症患者・疑い患者に頻繁に接する業務を行う病院職員及び実習のある医療系学生を対象に3月から接種を始めました。副反応の情報がまだまだ不足している中で始まるワクチン接種に医療従事者でさえ不安を感じていました。医師・看護師・薬剤師・事務職員などの多職種でワーキング・グループを結成し、ワクチン接種の安全の流れを作っていきました。この院内での取り組みは兵庫県や神戸市の大規模接種会場これまでの、これからのワクチン接種神戸大学医学部附属病院 副病院長 黒田 良祐特 集38

元のページ  ../index.html#38

このブックを見る