KOBECCO(月刊 神戸っ子)2022年1月号
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モチーフにしたワークショップ。美術館と街と山と海を同時につなぐアートプロジェクトは初の試みなんです」に、段ボールの上に絵画を描いたり、船を作って海に浮かべたり…。「段ボールを使った創作活動と種をまいて育てる活動、種を芸術で世界を救え現在、東京藝大美術学部長。4月からは学長に就任することが決まった。〝プレーイング・マネジャー〟の重責を担い、現役のアーティストであると同時に教育者として、学生の指導にも力を注ぐ。「明後日朝顔プロジェクトは、芸術を通じ、美術館や姫路城、姫路市内の学校や商店街などの市街地、そして山や海もつなぐ環境全体を考える場。子供たちや学生たちに『SDGs』(持続可能な開発目標)を考えてもらう教育の場にもなっているんです」と、とめどなく構想は膨らむ。阪神・淡路大震災のときには、知人のアーティストの安否確認のために、兵庫を訪れた。以来、新潟県中越地震、東日本大震災、熊本地震…。大災害のたびに被災地へ駈けつけ、地元の子供や大人たちと一緒にワークショップなど創作活動に取り組んできた。「芸術は本当に世の役に立つのか? 職業として食べて行24

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