KOBECCO(月刊 神戸っ子)2022年1月号
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今回も、平尾工務店が構造材などに使用している木材についてご紹介します。製材後、厳しい検査に合格した木材は、それぞれの持つ性質に応じて柱に使用する柱材、梁に使用する横架材、筋交いや根太(床を支える部分)、垂木(屋根を支える部分)などに使用する羽柄材などに選別されます。どの木材を建物のどの部分に使用するのが有効か、まさに「適材適所」になるように見きわめられていくのです。振り分けられた木材はそれぞれの建物の設計に合わせて、プレカット工場で加工されます。専任オペレータが図面に基づき、最新鋭のCADマシンを駆使してデータを入力し、機械が切断や切削、穴開けなどの加工を自動的におこないます。それだけではまだ終わりません。品質を追求すると、やはり熟練の技が必要。腕利きの大工が注意鋭い眼を輝かせながら注意深く手を動かして、かんな掛けなどの加工や調整をおこないます。高精度な先端の機械と、伝統の技術を受け継ぐ職人。その両者を平尾工務店木のすまいプロジェクト失われつつある日本伝統の建築文化を未来へ。連綿と受け継がれてきた匠たちの仕事をご紹介します。木材編|Vol.7加工130

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