KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年12月号
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「バルーバの冒険」全5巻をスタートさせ、ターザン映画も次々と輸入されるようになった。ターザンに馴染みのない今の若い世代には、ターザン人気のリアリティがないと思う。なぜ僕がターザンを描くのか全く理解していないようだ。イギリスやディズニーでもターザン映画を製作しているが、決して興行的に成功しているとは思えない。なんだか僕ひとりが時代遅れのターザンを描いているように思う。アメリカでもヨーロッパでもターザンブームは全く起らない。もはやターザンはアナクロニズムである。現在はターザンに代わってハイテク時代のスター、スーパーマンやスパイダーマンやスターウォーズが新しい時代のヒーローになってしまっている。だからこそ僕は、古い時代のターザンを復活させたいと思ったのである。ターザンは僕の中の野性や肉体の復活としての象徴であるが、どうやら見向きもされないよう横尾探検隊 2014年19この記事の立ち読みはここまでです。続きを読むには月刊 神戸っ子 を買って読むご注文フォームはこちら

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