多彩なボディスタイルと高い実用性で世界中で愛されたスタンダードモデル─フォード モデルA─ (1931年)乗用車の普及に大きく貢献して歴史の教科書にも載るモデルT(T型フォード)の後継車種として開発され、それに負けず劣らずの人気を得たモデルA。水冷直列4気筒3,300ccエンジン、3速MTを採用し最大出力40馬力、最高速度105kmとモデルTから進化した性能と刷新されたデザインが評価され、1927年から延べ5年間、485万台以上がアメリカほかカナダ、南米、欧州、日本の世界計9か国で生産された。日本では横浜の工場で組み立てられ、大正末期に大阪や東京などで走っていたタクシー「円タク」もこのモデルAだ。写真のロードスターのほか、クーペ、セダンはもちろん、ステーションワゴンやトラックまで多彩なボディスタイルで多様な用途に適応したが、それも高い実用性・信頼性の証左と言えるだろう。名車との出会いvol. 20お問合せVOYAGE KOBE 神戸市中央区新港町7番2号神戸ポートミュージアム内1階TEL:050-3174-185510:00~19:00 定休日:水曜日※劇場型アクアリウム「átoa」1階「VOYAGE KOBE」で展示中10
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