KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年11月号
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が、職場検診や学校検診など対象になる情報が拡大する予定です。また、マイナポータルというインターネットサイトで自身の保健医療情報を確認することができますが、今後、民間のパーソナルヘルスレコード(PHR)事業者が提供するサービスを活用することで、医療専門職と円滑なコミュニケーションが可能になると期待されています。将来は電子カルテ情報や交換方式の標準化により、医療機関の間でカルテのやりとりも可能になるように計画されています。─医療のデジタル化にはどのような課題がありますか。西口 医療のデジタル化は遅れているといわれていますが、デジタル庁の発足を受け、今後、急速に進むと思われます。しかし、デジタル機能を導入し利用するだけで、質の高い医療を提供できる訳ではありません。情報の取得や交換が容易になる一方で、同時に情報漏洩のリスクも高まります。ICTリテラシーを高め、システムを上手に活用したいですね。(図3)データヘルスの集中改革プラン 出典:厚生労働省99

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