KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年10月号
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KOBECCO Cultuartart■会期 10月2日(土)~12月19日(日)■会場 神戸ゆかりの美術館(神戸市東灘区向洋町中2-9-1)■休館 月曜日■時間 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)■料金 一般1,000円、大学生500円、高校生以下無料■交通 六甲ライナー「アイランドセンター駅」から南東すぐ■お問い合わせ TEL.078-858-1520■会期 9月18日(土)~11月21日(日)■会場 芦屋市立美術博物館(芦屋市伊勢町12-25)■時間 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし9/20〈月・祝〉開館、9/21〈火〉休館)■料金 一般500円、大高生300円、中学生以下無料■交通 阪神「芦屋駅」から南東へ約15分■お問い合わせ TEL.0797-38-5432無印良品クリスマスキャンペーン原画大2016年©mirocomachiko猫は、うれしかったことしか覚えていない(部分)2011年©mirocomachikoあっちの耳、こっちの目(とりのおはなし)2016年©mirocomachiko山崎つる子《作品》1964年 ラッカー、布芦屋市立美術博物館蔵松谷武判《作品・62》1962年樹脂系接着剤、合成樹脂系絵具、布芦屋市立美術博物館蔵デビュー絵本『オオカミがとぶひ』(2012年、イースト・プレス)が「第18回日本絵本賞大賞」を受賞した、ミロコマチコ(1981-)は、まさに彗星のごとく出版業界に登場した。その後も、国内外の絵本賞や文芸賞をたて続けに受賞し、新作が常に期待される絵本作家のひとりである。いっぽうで、画面いっぱいに生物や植物をのびのびと描いた作風で知られ、画家としての活躍にも注目が集まる。本展では、近作・新作を中心とした絵画や絵本原画から、書籍の装画、立体作品、アートディレクションまで200点以上を展示し、その魅力を余すところなく紹介する。美術作品には、作者の思考が刻み込まれている。絵画であれば画家一人ひとりが「何を」「どう」描くか、そして「何がよい絵なのか」という問いを持ち、これに対して出したひとつの答えが作品である。本展では、当館のコレクションの中から絵画作品に焦点をあて、「モチーフ」という視点からその実像に迫る。抽象的な絵にも、画家がその絵で目指したモチーフが必ずある。モチーフに迫ることは、画家の設定した絵についての問いと答えに迫ることにつながる。絵画の問題に真摯に向き合う画家の姿は、先の見えない困難のなかにいる現代の私たちにも、前向きな気持ちを与えてくれるのではないだろうか。神戸ゆかりの美術館芦屋市立美術博物館いきものたちはわたしのかがみミロコマチコ開館30周年記念コレクション展絵画はつづく、今日にむかって85

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