KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年10月号
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川「峠の釜めし」のミニ容器に入った飴、大館「鶏めし」のTシャツ、小淵沢の駅弁で実際に使っているお米ほか、全国の日本鉄道構内営業中央会加入業者のユニークなアイテムがズラリと並ぶ。さらに今後、各地の駅弁を期間ごとリレー方式で販売する「駅弁駅伝」も開催予定だ。仕事帰りやお出かけついでに立ち寄れる便利な立地も嬉しい。目印はフォトスポットにもオススメの大きな「駅弁」の看板だ。いまのところの予定では来年3月までの営業なので、思い立ったらすぐ行こう。駅弁業界の風雲児として知られる淡路屋の起源は、大阪・曽根崎地にあった料亭「淡字」。なるほど、味のレベルが高いはずだ。明治末期に当時最先端の交通機関であった鉄道に着目し、阪鶴鉄道(現在の福知山線)の車内販売や池田駅(現在の川西池田駅)や生瀬駅で弁当の販売をはじめた。戦後、国鉄からの依頼で神戸へ進出。前述の通り神戸駅は駅弁発祥の駅の1つだが、戦争で業者が被災し淡路屋に白羽の矢が立ったのだ。以降、地元食材を使って特色を出しつつヒットを連発。さらに、かつては紐を引っ張ると温まる駅弁や神戸ワインがセットになった駅弁の開発、最近は三宮一貫楼挑み続ける淡路屋「今後も地元企業にご協力いただき、神戸ならではのお弁当を開発していきたいです」と、淡路屋代表取締役副社長・柳本雄基さん三宮一貫楼と共同開発した「神戸中華焼売弁当」72

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