KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年10月号
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―伊丹ロータリークラブに入られたきっかけは。私は大学卒業後、当時の松下電工でサラリーマンをやっていました。その頃、会長の松下幸之助さんは日中友好協会の会長を務めておられ、上海でODAを手掛けるに当たって、私は資材の振り分けをお手伝いすることになり、大阪ロータリーのメンバーとご一緒しました。ロータリーはすごい人脈を持ち、助け合いの精神と友情が受け継がれていることを知り、すばらしいなという印象を持ちました。そして地元に帰って来て、尊敬する先輩から伊丹ロータリー入会を勧められたときにはすぐに「入会します」と返事をしました。―思い出に残る出会いは。多くの出会いがありました。中でも印象に残っているのが、伝説のパストガバナー深川純一さん(第2680地区1990~91年度ガバナー)です。日本のロータリークラブに理念を広め、影響を与えた偉大なロータリアンのお一人です。私が実家の郵便局を継ぐために戻って来たとき、深川さんから掛けられた言葉で忘れられないのは、「君は地元では周りの人が頭を下げてくれるから自分からは絶対に下げないだろう。仕事は郵便局長ということだから、そういう立場ではないだろうからね。そんなことでは人間は成長できない。まず謙虚になるということをロータリーで学びなさい」。それに類する言葉は大先輩からたくさん頂き、ありがたいことでしたね。―伊丹ロータリークラブの主な社会奉仕活動は。全体での活動としては、1958年の創立当初から続くサンクスギビングデーディナーパーティーがあります。チャーターメンバーがアメリカ勤務時にサンクスギビングデーに招かれた経験があり、家庭的な雰囲気のパーティーが印象的だったということで始められたということです。毎年、兵庫県内の留学生や奨学生、その関係者などをご招待します。日本に来て1年、2年と過ぎるとどうしてもホーム伊丹クラブ60周年記念サンクスギビングデーディナーパーティーマレーシア・小学校PC寄贈贈呈式63

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