KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年10月号
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飲み会の席から始まった沼部 昨年(2020年)の関西フューチャーサミットに参加させてもらって、何がすごかったってコンセプトでもある「おもろい人間が集まり、おもろいつながりを創る」が、まさにそのとおりで。刺激になるし、とても学びが多くて。一番良かったのは自分の会社にすぐ置き換えられること。30・40代のベンチャーの人たちの考えを若い社員たちに話したら、むちゃくちゃ響くんですよね。フォーリー おもしろかったでしょ。財界人とかが集まるセミナーとは、全く色が違っていて。スピーカーの方は、30・40代の起業家ならよく知っているすごい人ばかり。こういうイベントには参加しないといわれているような人たちまでも登壇してくれるんです。旬のスピーカーを、みんなの熱意で呼んできます。昨年は開催地が京都だったので、京都府知事や京都市長も来られました。スピーカーとの距離の近さもいいんです。壇上でも話しをされるんですが、その後にファイヤーサイドチャットといって、スピーカーと参加者が同じフロアで、同じレベル感で、気軽に質問をすることができるんです。オンラインではできない、この場で会うからこそできる魅力ですね。沼部 この関西フューチャーサミット開催のきっかけが飲み会の席だったと聞いて、とても興味深いんですけど。その席に、淳子さんもいらっしゃったんですよね?フォーリー 1回目の大阪難波開催が2019年だから、その1年前かな。ある勉強会の後、2次会に行こうとなって、7・8人がうちの店に来てくれたんですよ。その時に、東京で著名スタートアップ経営者が集う団体が関西でセミナーをやるという話しを聞いて「東京の人が関西でセミナーやるのに、関西発が1個もないのはおかしい」みたいな話から「それなら、私たちでやりましょうよ」って。飲みながらワ〜ッて盛り上がったのがきっかけ。ちょうど、日経新聞の記者が大阪の西中島南方に集積しはじめたスタートアップを「にしなかバレー」と呼んで注目された頃でしたね。大阪には「秀吉会」や「EO Osaka」などの若手経営者グループがあり、そこから元気なベンチャーやスタートアップがポコポコと動き出していたというのもあったんですよ。 そこで、飲み会だけの話しに終わらせないのが、勢いのある経営者たちなんですね。話しが進んで、みんな1回集まろうってなり、ボードができ、事務局ができ、そして翌年に開催。みんな30・40代の経営者やスタートアップばかり。上場を控えている忙しい人もいたのに、すごいパワーでしたね。 一番感動したのが、会議とかでも1時間と決めたらファシリテーターが時間通りにピタッと終わらせるの。次のアクションで何をするかってところまで。発言することに恐れがないし、明るくおもしろくて、冗談を言い合いながら決まっていくんです。すごく勉強になりました。57

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