KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年10月号
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―妥協をしないものづくりをどこで学ばれたのですか。ものづくりをするに当たっては、たくさんのアンティークジュエリーを扱い、勉強しました。王侯貴族のオーダーを受け、100%満足してもらえるまでとことん時間と最高品質の素材を使って作っていますから、その技術は素晴らしいものです。「同じ人間なのだから、時間と最高品質の素材を使えば同じように素晴らしいものができるはず」と思いました。―あえて海外で認知されるところから始めた理由は?私はアートディレクターであるのと同時に、ギメルトレーディングの社長です。ジュエリー文化がなかったという理由で日本のジュエリーの技術は、伝統的な建築技術や、器や織物のような工芸品と同じような認められ方はされていませんでした。そんな中、海外でギメルが認めギメルの"違い"を見つけてくださったのは、お客さま葉っぱを食べる青虫。葉の裏も丁寧に表現する。そこには自然のありのままの姿がある32

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