KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年9月号
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流麗なボディラインの救世主─BMW700─ (1960年)※参考資料 デイビット・キーリー『BMW物語』アスペクト  『ワールド・カー・ガイド14 BMW』ネコパブリッシング第二次世界大戦で大ダメージを受けたBMWは1951年にようやく本格的な四輪車生産を再開し、優雅なスタイルの501をリリースするも経済混乱の中で売れ行きは低調、その後も不振が続いて1950年代末には経営危機を迎えた。その頃のBMWを支えていたのはイセッタ250やその改良版の600といった超小型車だったが、この流れを継承し開発されたミドルクラスモデルが700だ。流れるようなフォルムはイタリア人デザイナー、ミケロッティの傑作のひとつに挙げられる。BMW初のモノコック構造の軽いボディに、当時最強の二輪車、R69の空冷水平対向2気筒OHV697ccエンジンを乗せ、最高速度125km/hと十分な性能を発揮。最終的に700シリーズは約8万台のセールスを記録、BMWはピンチを脱した。名車との出会いvol. 17お問合せBMW ハーバー神戸支店 神戸市中央区新港町11-1TEL:078-391-3578営業時間:10:00~19:00定休日:火曜日及び第2水曜日10

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