KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年8月号
37/49

学生時代に音楽が持ち出せる時代になり、レコードからカセットテープにダビングして、テープが擦り切れる程にウォークマンで聴きました。大瀧詠一氏のあの声にマッチしたあの歌詞はとても印象深く心地がよかったです。今でも聴くたびに当時とは違う印象を覚え、友達とあーでもない、こーでもないと言い合う、いつまでも私にとって色褪せない一曲です。毎週楽しみにみていた歌番組「ザ・ベストテン」の会場に、連続一位記録で赤いソファがおかれていたのが印象的で、今も覚えている。当時小学生だった私にとって、暗めの照明の中で、サングラスの寺尾聡が弾き語るこの曲は、とても都会的で、かっこいい大人の象徴のように映った。ロック・フィールド 増田 久樹ロック・フィールド 貝原 セツ子美容室エリザベス 八木 香保里ロック・フィールド 松本 愛プライムクロス 上羽 健介先生の紡ぐ歌詞には温度、色、匂いがあってずっと新鮮。絵画のようなインスピレーションを感じます。‶春色の汽車に乗って   海に連れて行ってよ"中学生の時に、初めてその歌詞をみた私は表現の美しさに心から感動しました。後に先生のヘアメイクを担当させて頂いた時に、音楽の神様が同じ時代に今も生きて、音楽を続けて下さっている現実に痺れました。ソフィア・コッポラ監督のロスト・イン・トランスレーションという映画を観に行った時に出会った曲です。映像と相まって、とても印象に残りました。その後、はっぴいえんどというバンドがやってることを知り、急いでCDを買いに行った記憶があります。今もときどき聴きたくなる大好きな一曲です。別れた恋人に贈る曲ではなく、亡くなられた妹さんの姿を回想する愛情のこもった歌詞だと知ってからは、聴くたびに鼻の奥がツンとしてしまいます。大好きな曲を若手歌手がカバーすることで、息子達とも愉しめそうです。松本隆さんが感じる神戸の海風、山風、様々な色をこれからも発信してくださいますと嬉しいです。君は天然色ルビーの指環赤いスイートピー風をあつめて君は天然色41

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る