KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年8月号
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深夜ラジオを聴きながらニキビ面で「青春という名のラーメン」(明星食品)をすすった学生時代。生徒手帳のテレホンカードに収まる斉藤由貴に心奪われ、リアル異性と交流することなく迎えた卒業式では誰からも胸のボタンをねだられることはなかった。当時、この曲に登場する「ああ」と妄想しながら好きな人へ想いをよせる女性の幸せを勝手ながら願った。パティシエ エス コヤマ 小山 進コラムニスト 岡 力MOKUBA’S TAVERN/ソプラノ歌手 深川 和美中学時代このアルバムをカセットテープに録音してもらい、耳コピで歌詞を書き写していました。歌詞が好きだから歌を始め、音楽の道に入りました。そんな今の活動の大きっかけになった松本隆さんがなぜか神戸におられ、仲良くさせていただいていることが不思議でなりません。僕がロックに目覚めるきっかけとなった、思い出の曲。ティアードロップスが奏でるハードでキャッチなメロディに、ロックってカッコいいと惚れ込んだ。カネボウ化粧品1979年のキャンペーンソングとして生まれたこの曲はおそらくコンセプトが決まっての依頼だったに違いない。物事の周りからドラマチックに紐解いていく技法が『もう俺は迷わない』という言葉を区切りとして「セクシャル」「バイオレット」「NO.1」この3つのキーワードにどう繋がっているのか?食事の時にでも聞いてみたい。卒業ペパーミント・ブルー風をあつめて君は天然色セクシャルバイオレットNo.1高校時代に大滝詠一さんの歌をよく聴いていました。一番のお気に入りのこの曲を、恥ずかしげもなく友人達を前にしてアカペラで歌ったことも。‶斜め横の椅子を選ぶのは この角度からの君が とても綺麗だから…"この曲は好きな人との別れを連想させる歌なのですが、松本隆さんの歌詞に出てくる女性はどこかしら洗練された大人のイメージがあり、数十年経った今でも憧れます。神戸ポートピアホテル 新宮 裕美子原曲よりも色々なアーティストがカバーしているのを聴いたのが先でした。どのアーティストも、独特な歌詞を大切に、愛しんで歌っているのが印象的でした。‶緋色の帆”“摩天楼の衣擦れ"… 綺麗で少し難しいフレーズが沢山出てきます。そのオリジナルを細野晴臣さんがすっと歌っているのがとても心地良いです。松本隆さんが、どんな思いで書かれたのか、想像しながら、これからもずっと聴いていきたい作品です。カラピンチャ 濱田 みつる37

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