KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年7月号
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事も、落語と同じように、とても好きで、これまで積極的に取り組んできました」そのひとつが舞台だ。2019年に初めて上演された「はい!丸尾不動産です~」は、初舞台以来、人気シリーズとなり、翌年に2回目が、そして今回3回目を迎えた。初めての上演当初、漫才コンビ「矢野・兵動」の兵動さんと人気落語家による異色のW主演という試みは話題を集めた。演出家で〝仕掛け人〟、関西テレビの木村淳さんは、その狙いについてこう説明する。  「吉本新喜劇でも松竹新喜劇でもない、これまでにない新しい喜劇を関西から発信したかった」と。そこで白羽の矢を立てたのが、人気漫才師の兵動さん、そして上方落語界を牽引する桂米朝一門の実力派、吉弥さん。二人の〝異なる笑いの才能〟の融合だった。「笑わせる」ための努力うだつが上がらない不動産46

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