KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年7月号
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説「おちょやん」では初めて連続ドラマのナレーションにも挑戦した。「落語は一人。高座では、すべての登場人物を一人で演じなければなりません。でも、ドラマや舞台は一人では出来ません。共演者やスタッフたち大勢の人と一緒にひとつの作品を作り上げていく。そんな仕新作の小説や映画に新譜…。これら創作物が、漫然とこの世に生まれることはない。いずれも創作者たちが大切に温め蓄えてきたアイデアや知識を駆使し、紡ぎ出された想像力の結晶だ。「新たな物語が始まる瞬間を見てみたい」。そんな好奇心の赴くままに創作秘話を聞きにゆこう。第11回は落語家、桂吉弥さん。見る人の心を豊かに…〝演じる力〟を信じて挑む舞台THESTORYBEGINS-vol.11落語家桂 吉弥さん⊘ 物語が始まる ⊘定が延期されていた新作の舞台「はい!丸尾不動産です~本日、家で再会します~」が、ようやく9月に大阪、10月に姫路で上演されることが決まり、こう意気込む。落語家の一方で、俳優として舞台やドラマなどに出演。5月まで放送されていた国民的人気のNHK連続テレビ小舞台に立つ決意「芝居を見ても、お腹いっぱいにはならないかもしれません。でも、少しでも元気になり、胸がいっぱいになってもらえれば。そんな思いを込めて演じたい。芝居にはそんな力があると信じていますから…」コロナ禍、昨年夏の公演予44

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