KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年7月号
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見る、読む、触れる、嗅ぐ⋮本から感じ取るものは大切―三木さんは市立図書館でお仕事をされていたのですか。 はい。中央図書館に就職し、図書館司書として6年間仕事をしていました。今年4月から文化交流課を兼務し、来年春の「こども本の森 神戸」開館に向けての準備に携わっています。―子どものころからたくさん本を読まれたのでしょうね。どんな本がお好きですか。建物の工事が着々と進む「こども本の森 神戸」。7月6日から本の寄贈募集も始まり、2022年春の開館に向け、ソフト面での計画も動き始めています。図書館司書として準備に携わる三木彩香さんにお聞きしました。 本が身近にある環境に育ち、将来は本に関わる仕事がしたいと思っていました。中央図書館で担当していた児童書を読む機会が多かったのですが、学生のころから好きだったのはミステリー。最近また読み返してみたり、今さらアガサ・クリスティを読んでみたり。すごいスピードでたくさん読むというのは得意ではなくて、「どうだったかな?」と気になったら前のページに戻ってみる。そんな読み方です。―幼いころから本に親しむことの大切さとは。 科学や文学など分野を問わず、子どもはみんな大きな好奇心を持っていて、その時に触れるからこそ感じ取れるものや得られるものがあると思います。幼いころからの蓄積が人生の土台になり、一生の財産になります。私自身も大人になってから、子どものころに読んだ絵本に偶然出会うと温かい気持ちになれます。子どものころに見たり読んだりした本は心の奥深くにずっとあって、生きる力を支えてくれていると言っ神戸市 文化スポーツ局文化交流課三木 彩香さん神戸らしい〞本の森〝づくりが始まります36

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