KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年7月号
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コロナワクチンの囲い込みが、国際的な話題に上っていた時、偶然本屋で見かけた「食料問題」に関する表題に惹かれ読んだ本。マッキンゼー著という「グローバル視点」や「他業界視点」で書かれた内容は、これまでの「農業本」とは違い、ビジネス感覚で読み進める事ができ、興味深い点が多々あった。本業では、サスティナブルな建築(特に住宅は)が求められているが、まさに農業においても同様の視点での内容には共感した。個々の農業事業者は、世界的には規模が弱小な点はあるが、世界の中での日本の農業の「生きる道」を、データに基づく根拠を元に明確に表現されている点に感激した。「農業」を切り口として、コロナ後の世界の姿を予測する一助になる本であった。『マッキンゼーが読み解く食と農の未来』著 アンドレ・アンドニアン 川西剛史 山田唯人出版社/日本経済新聞出版 2,200円(税込)株式会社平尾工務店代表取締役平尾 博之さん農業を切り口として、コロナ後の世界の姿を予測するThis one Book最近読んだ一冊29

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