KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年7月号
25/124

私は、阪神・淡路大震災により多くの建物が破壊されたのを目の当たりにし、土地や建物に関わる仕事がしたいと考え不動産会社に入りました。あの体験が無ければいま何で生活の糧を得ていたのか、やってみたいことは色々あったけれどそれらが自分に「向いている仕事」だったのかは分かりません。この本は最初、我が家の子供たちと将来の仕事について話したくて手に取り、最近、我が社の新入社員たちと職業観について話す材料として読み返しました。コロナ禍は今後、仕事の価値観にも影響を与えるはずですが、若い方々が魅力的な仕事に出会うために欠かせない「好奇心」を持ち続けられるよう、その環境づくりに少しでも貢献できればと考えています。『新13歳のハローワーク』文 村上龍/絵 はまのゆか出版社/幻冬舎 2,860円(税込)株式会社プライムクロス代表取締役上羽 健介さんThis one Book最近読んだ一冊我が家の子供たち、我が社の新入社員たちと職業観について話す材料に25

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る