KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年7月号
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前回は横尾忠則現代美術館ができるまでの僕の側から見たエピソードを語ってきたが、今回は僕の知らない、目に見えないところで、色々とご苦労があったと思う、内部から見た人の話を中心に語ります。先ず、井戸知事さんを紹介する形になった山崎均さんは現在、神戸芸術工科大学の教授だが、僕の美術館の計画を進行する役割を果たす、最初の重要な一員であった。美術館創設の進行具合は山崎さんから逐一報告はあったが、僕には進展の過程はほとんどつかめなかった。こういう大きい計画はそう簡単に動くわけではないが、阪神・淡路大震災後の1997年にこの計画が動き始めた。そして地震の被害に遭った神戸で始まって 神戸で終る ⑱Tadanori Yokoo美術家横尾 忠則撮影 筆者井戸知事、筆者、横尾泰江18

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