KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年6月号
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験と手腕を生かして海外から輸入する商品は「神戸で他では見られない」と、知る人ぞ知る人気店に成長しました。「神戸で最も〝攻めている〟店」と岳登さんが評するセレクトショップです。〝トリプルネームの逸品製作プロジェクト〟が始まりました。「何度もミーティングを重ねました」と話すのはデザインを担当した菊池さん。ほとんど口を挟むことがなかったという柳さんは、「今の時代に合ったものを作るマキシンという新しい切り口で発信するからには、若い人に全て任せよう」と覚悟を決めたとか。帽子のプロとして菊池さんにアドバイスをしながら共同企画に携わったマキシン職人の久保太平さんもいざ製作に入ると「ここまで個性が〝とんがった〟帽子をマキシンが作っていいんですか?」と戸惑ったとか。そして出来上がったのは、ハットの中でも菊池さんが一番好きなウエスタンハット。中折れ、つばの幅は8センチ、バンダナ取り外し可能で、縁取りありとなしの2タイプ、それに加えキャップ1タイプ。全3種類が4月17、18両日のイベントで披露されました。「老舗マキシンが、スピード感を持って欲しい個数だけ製作してくれるのですから本当にありがたいですね」と岳登さんは話します。2日間のイベントには若い人から60代の大人の男性、そして女性も、多くの「Good Wood」ファンがショップを訪れ、〝とんがった〟帽子たちは人気者になりました。常に新しいものを発信したいという菊池さん。「このシリーズは今回限り。今後もウエスタンハットを基本におもしろいものを企画していきたい」と意気込みを語っています。3つの個性がコラボしてどんな新しいものが生まれるのか?今後の展開が楽しみです。覚悟を決めた新しい切り口で発信する!セレクトショップ「Good Wood」「マキシン」久保太平さんの職人技が光る53

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