KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年6月号
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けですね。福岡 三宮の南側「三宮クロススクエア」が完成すれば、街の表玄関はそちらに移っていくでしょう。ナイトカルチャーの玄関口としての機能はそうなっても変わらないと思いますね。沼部 南は公共交通や海の手の入口。夜の店が多い北は山の手の入口と、役割を違え、被らないようにするんですね。福岡 私の考えではそうですが、今このエリアのマネジメントを自分たちの手でやっていこうと多才な市民が集まっていて、今後はそうしたチームが更に新しいアイディアでもって運営していくことになります。クラウドファンディングの活用や、市が設置するセンサーからのデータを分析するなど、運営方法そのものも実験的にやってみないと何が正解か分からない時代。星加 サンキタ通りの舗装道路の絨毯みたいな感じ(笑)がいい。車道と歩道を一体的にデザインすることでエリアの一体感がすごく出て、ハードの力ってすごいなと感じました。福岡 市も踏切りましたよね。あのブロックであのエリアの価値を上げるべきとの考えを受け入れたのだとか。あと10年前にも「音楽の街“神戸”を創る会」の事業としてあの広場でゲリラ的に音楽実験をしていました。今はそうした挑戦を受け入れてくれています。神戸にこうした実験の土台があることは今後大きな価値となっていくと思います。市の男前な決断(笑)には感謝しています。沼部 「サンキタで愉しいことをやっているよ」という情報発信も積極的に行いたいですね。福岡 荷物を預かったり、民泊の鍵を受け渡したりする、旅行者がまずめざしてくる場所も実験できるといいですね。穴場スポットを紹介してくれるとか、なんならお店へ同行もしちゃいますよ、というサービスも楽しそうでしょ。沼部 カルチャーのインフォメーションセンターですね。となると、スタッフの人選も重要です。福岡 地の濃厚な情報を伝えられる人が理想ですね。星加 多世代で構成して世代間での情報交流があると面白いかも。やりたい!と手を挙げる人も大勢出てきそうです。そういった主体的に自分で動く層の一方で、誘いを待っている受け身の層もいますから、やりたいことが異なる世代やワーク、コミュニティなど、レイヤー分けして交流をコーディネートすることが大事ですね。福岡 誰も先が見通せない予測不能な時代だからこそ、各々の欲求をデザインするような実験を行い、データをとり、丁寧に確かめることを続けていく。そうすることで神戸の価値ある文化というものがわかり、それが練り上がっていくと思います。沼部 実践し続けていくためにも、まずは街の諸先輩である私たち大人が元気で、街を愉しまなきゃね(笑)。取材場所:ANCHOR KOBE39

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