KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2021年5月号
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が全然違うんですね。そうすると、森によって住んでいるフクロウが異なり、逆にフクロウを通すと森がいろいろ見えてくるんです。─今後の展望をお聞かせください。大竹 ライフワークとしてノースウッズに通っていますが、まだまだ終わっていません。オオカミもまだだし、先住民の暮らしももっと撮りたい。海外に行くと、日本の良さも見えてきますので、日本の自然も撮影したいという思いもないわけじゃないですが、ライフワークとして並行してとなると簡単ではないですね。南極も、アラスカも、アフリカにも憧れはありますが、ひとつのテーマを持って撮影するとなるとそれだけ人生が必要です。でもそれを悲観している訳じゃなく、逆に面白いなと。1度の人生でぜんぶ見きれるような狭さだったら、地球はつまらないと思うんです。僕は僕で自分で見つけたノースウッズという場所を舞台として仕事をして、そこの世界を写真を通じて感じてもらいたいと思っています。憧れの場所があることは、人生を豊かにしてくれます。僕の写真を通じて、ノースウッズがみんなの憧れの場所になったとしたら…それ以上に表現者として「やりがい」のある仕事はありません。4月27日(火)~5月10日(月)ニコンプラザ東京 THE GALLERY東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階新宿駅下車、西口すぐ10:30~18:30(最終日は~15:00)日曜・5月3日~5日休館5月27日(木)~6月9日(水)ニコンプラザ大阪 THE GALLERY大阪市中央区博労町3-5-1 御堂筋グランタワー17階心斎橋駅下車、徒歩約5分10:30~18:30(最終日は~15:00)日曜休館10月6日(水)~12月22日(水)土門拳記念館〒998-0055 山形県酒田市飯森山2-139:00~17:00(入館は16:30まで)11月末まで無休、12月は月曜休館第40回 土門拳賞受賞作品展 大竹英洋 写真展 ノースウッズ 生命を与える大地39

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